11月16日 おカネの話
こんにちは、金やんです。
とうとう三大メガバンクが大規模リストラ計画を発表しました。
三菱UFJ、みずほ、三井住友の3大メガバンクが直近三年間で合計3万2500人の人員をコスト削減するという発表です。
明治時代から財閥として日本の金融を牛耳ってきた三大銀行ですらIT化が進み、ネットバンキングやフィンテックの影響でそのポジションを脅かされているということが感じられます。
銀行や大手企業に勤めれば安定とかそういう時代ではなくなってきていることのますます頭角が現れてきたといた感じに思えます。
こういう不安定な時代に日本人はどうやったら不自由なく生活することができるのかを考える今日この頃です。
このように少子高齢化、保険料の値上がり、何かとこれからお金に悩むことの多い時代で少しでも知っておくと良さそうなそもそもの銀行や金融の成り立ちについて考えていければと思います。
そもそも金融というのはまずどういったところから生まれたんでしょうか??
その歴史を見ていこうと思います。
時代は中世ヨーロッパにさかのぼります。
当時は金貨がマネーとして使われていました。ですが金貨はかさばるし、実物資産として家の中にずっと置いていくのも盗まれるのが心配です。
そんな中、富裕層の人はお金をお金を鋳造する人である金細工師に預けていました。
金細工師は金貨を預かると持ち主に預かり書を発行して渡しました。すると、金貨を引き出す時に毎度預かり書を渡して返してもらうのは面倒なため、この預かり書だけでモノを買えるようになりました。これが紙幣のハジマリだと言われています。
これにより金細工師は金貨を保管すると同時に、預かっている金貨を貸し出して利子をとるビジネスを始めました。
証文を発行するだけで金貨が動かないのをいいことに預かっている以上の金貨を貸し出すという簡単に言うと「無いものを貸す」というビジネスによって大儲けし、それが金融業者と変貌することになったのです。
つまり、金融業はもともとは詐欺業者から始まっていたんですね。(笑)
今まで書いてきた通り銀行はお金を借りたい人に貸しますが、その利子(差額)を貰うことで成り立っています。
銀行は先ほどの金細工師の人と同じように成立をしています。
どういうことかというと銀行は本来、お金を大量に蓄えていないということです。
不特定多数の人からお金を預かることでそれを他人に回しつつ、利子を取って不足分を補っているんです。
私達がお金をATMで引き落としたら直接お金を預金通帳から出せますがそれは他人のお金を引き出しているということになります。
なので日本のたくさんの人が一斉にお金を銀行から引き出したら銀行はお金を全員に返せないということです。
よく金融は信用が大切だといいますが、それは銀行がお金をもっているんだと人々に信用させないといけないということです。
不換紙幣・兌換紙幣という言葉があります。歴史で習うことがあったかもしれません。
兌換紙幣は銀などの実体がある資産と代えられる紙幣。つまり価値あるお金です。
一方、不換紙幣とは銀などの実体ある資産と代えられない紙幣です。
日本のお札は不換紙幣か兌換紙幣か一体どちらでしょうか??
答えは不換紙幣なんです。そう実体ある資産に変えられないんです。
では私達が信じている紙幣は自分達が空想で価値があるものだと認識しているだけだということになります。
電子通貨や仮想通貨などの目に見えないデータが価値を持ち始めたりと様々なものや資源の価値の変化が激しい現代では私達が持っている紙幣の価値がいつかゼロになりただの汚い紙っぺらになる可能性もゼロではないということになります。
仕事柄岐阜県や長野など地方に行くことが僕は多くなってきましたが、日本に旅行にくる中国人などはWECHATなどのSNSから電子決済をしてモノやサービスを買うことが主流となっていたり、長野県の松本市でもビットコイン(仮想通貨)専用の決済システムが導入されていたりと買い物の価値観も日本以外の先進国では大きく異なってきています。
今後の日本のお金という価値観の変化の仕方に注目です。
最後まで読んでいただきありがとうございました~!!