未熟な僕はとりあえず1000人の起業家に会ってみた

都市と都市の情報格差すら激しい世の中に絶望してます。名古屋もとい地方を活性化させるべく若手向けに新鮮な情報を発信してる今日この頃です。

定食屋がアメリカで急速成長するワケ 

こんにちは金やんです。

 

海外における日本食レストランの数はここ10年で2倍以上になるなど世界では和食ブームが巻き起こっているようです。

 

この記事を書こうと思ったのも今年2月にサンフランシスコに行った時に日本ブランドのラーメンチェーン店や定食屋がぽつぽつと存在するのを見てそれとなく和食の広がりの実感を得ていて気になってたからです。

 

今回取り上げるのは皆さんご存知の『大戸屋ごはん処』

 

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日本人の方なら一度は食べたことがあるかと思います。僕は好きです。

1958年に東京・池袋に開店した東京・池袋に開店した「大戸屋食堂」に始まり、現在が437店舗(うち海外93店舗)と日本を代表するレストランチェーンです。

 

なんと現在、大戸屋はアメリカ市場に食い込んでチェルシー店、タイムズスクエア店、グリニッジレッジ店などと店舗数は5店舗とアメリカで急速拡大しているようです。

 

急成長を誇る大戸屋ですが、なんと価格は日本の3倍!!

それでもなぜ大戸屋はアメリカで支持され続けるのでしょうか??

 

そもそもなぜ和食の需要がここまで急成長し、世界に受け入れられているのか?という点からお話できればと思います。

 

①世界的な和食の認知

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実は結構最近の出来事ですが、2013年に和食はユネスコ無形文化遺産として登録されたことが火種になっているようです。登録された主な理由は「健康的な食生活を支える栄養バランス」です。

 

「肥満大国」であるアメリカでは1990年代後半になると「健康意識の向上」を政府の方針として掲げるようになりました。そこで巻き起こる健康ブームですが日本の一汁三菜という食文化により、和食は健康食・長寿食であるというイメージが強く現地では浸透したようです。

 

②シンプルさ

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飲食店として海外展開で苦労する点で大きく挙げられるのは現地人に口に合うように味の改良を行わなければならないという点だそうですが、そのまま「和食=健康」というわかりやすい認識がそういった手間を省くことができたところが大きくあったようです。

 

一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われており、その代表格ともいえる定食を手軽に味わえる点が大戸屋のブランドとして認知されたのが大きな原因であるとも言えます。

 

また、アメリカレストランではチップを渡すことが基本とされていますが現地の大戸屋ではチップ制度を取り入れておらず、毎朝朝礼で日本の「おもてなし」や企業理念の浸透やスタッフの活躍に応じた昇給制度、日本の見識を現地で味わえるという体験的な要素も色濃く追及している点が大きく現地に受け入れられた最大の点であるともいえます。

 

③最後に

こうしたただ食事をして美味しさに触れ、幸福感を満たすというだけの役割の飲食店では到底生き残っていけないのでは?と感じました。

 

現地ではハンバーガーが主流ですが、今後ますます現地でも健康ブーム、和食の魅力が深まればハンバーガー需要も減り、和食にお客さんがとられてしまうかもしれません。

 

美味しさは勿論のこと、健康という課題感を解決したり、日本文化や慣習を味わえる空間・体験としての飲食店とだんだん役割が変わってきていることを僕は実感しています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました~!!