【岐阜県】美濃和紙のPR戦略
こんにちは、金やんです。
実は美濃和紙はユネスコ無形文化財にも登録されており、日本の代表的な和紙として有名なんです。
美濃和紙の起源は明らかではありませんが、奈良町時代、仏教の普及により、写経が盛んになりました。その写経用の紙に美濃紙も使われたようです。毎日新聞社「手漉和紙大鑑」によると、少なくとも美濃和紙は、1300年以上の歴史を有するものだと考えられているらしいです。
このように歴史が意外と深い美濃和紙、実は現在若手後継者の育成が課題となっています。
そこで岐阜県美濃市はまず美濃和紙の魅力を若い世代に伝えるべく国内外での見本市や展示会に美濃和紙製品を出展したり、ブランドコンセプトの広報活動にも取り組んでいます。
具体例を挙げると美濃和紙協同組合という協会があります。
ここでは主に美濃和紙を国内外に向けてブランド化するということをコンセプトに美濃和紙の魅力を伝えています。
http://www.minowashi-japan.com/
美濃和紙の新ブランドには、厳しい品質基準を設定、その基準に合格した製品のみを認定します。こういったブランドを確立して日本のものづくりの基準の高さをブランドとして打ち出した典型例です。
その基準は、生産地・生産者・原料・製法・品質・エコロジー・原紙使用に関するものなど、多義にわたり詳細に設定されています。
この厳しい基準をクリアした製品だけが、美濃和紙の新ブランドとして認定されるんですね。認定された製品だけが「本美濃紙」「美濃手すき和紙」「美濃機械すき和紙」の新ブランドマークを表示することができます。
認定された製品は、最高の品質を誇る美濃和紙として、世界に通用するブランドであることを伝えます。
岐阜県美濃市はこういった国内外問わずのブランディング戦略で地方の魅力をPRし国内外との企業とのマッチングなど広報的な活動までも精力的に行っているのですね。
~参考となるポイント~
・企業とのマッチングや広報は行政が、具体的な商品開発等は民間事業者が、また人材研修については県と市が一般財源化するなど、関係者が役割分担を明確化して効果的に連携していること
・伝統産業の後継者問題を解消しながら、販路拡大による売上の増加、ブランド化による価値向上を狙っていること
・販路拡大やブランド構築等について事業者の売上高を通じた想起の自立化を目指していること
最後まで御覧いただきありがとうございましたー!!